卒業制作作品のWEBデータベース化で大学広報強化

日本初のマンガ学部として有名な京都精華大学 マンガ学部の卒業制作作品展示サイト。
ストーリーマンガ、カートゥーン、アニメーションなど学生たちの様々な力作を年度別、学科コース別、作品ジャンル別、作者別で検索・閲覧することができます。

クライアント概要
会社名
京都精華大学
本社
京都市左京区岩倉木野町137

WORKFLOW 01 - 初期提案

サイト開設経緯/従来の冊子発行をWEB化することで広報強化

昨年度まで卒業制作作品は、卒業・修了制作展での展示の他、冊子版の発行を行っていました。展覧会は公開期限があり、冊子は発行部数に限りがあるため、学生たちの想いの込められた作品が長く多くの人の目に触れる機会がありませんでした。

そこで大学教務課様のほうで卒業制作作品をWEBサイト公開するプロジェクトが起案され、制作会社選定コンペの結果、私たちが担当させていただくこととなりました。

WORKFLOW 02 - 企画設計

新サイトの方向性/検討テーマ・リニューアル方針

私たちは新サイト企画にあたって、大きく4つの検討テーマと方針を提案しました。

  1. 掲載作品は200作品以上と多数。次年度以降も追加が予想される
    (→ データベースシステム化しサイト運用効率化とコストダウンを)
  2. 作品は年度やコース、テーマなど様々な分類方法がある
    (→様々な切り口での作品検索機能を実装)
  3. 冊子版にはないWEBならではの機能や仕掛けがほしい
    (→双方向性、検索性、ソーシャルメディア連携)
  4. 京都精華大学らしさや教育の質の高さを訴求したい
    (→作品のコンセプトや制作背景など情報の充実が必要)

これらを提案が承認され、専用のコンテンツ管理システム(CMS)を開発導入することになりました。

WORKFLOW 03 - 制作開発

システム開発/独自開発CMSならではのジャストフィットな機能

システム開発にあたって、まずは核となる作品情報データベースの設計を行いました。
ヒアリングを元に、作品紹介に必要な情報項目や検索の切り口の洗い出し、作品の登録管理に便利な機能を検討し、使いやすいシステムを目指しました。

システム機能/学生の意識向上やデビューにつながる仕掛け

クリエイターにとって作品をほめらる事、話題になることはうれしいものです。
新サイトでは下記の機能を実装し、作品への反響を"ゆるやか"に知ることができる仕掛けを用意しました。

  • ソーシャルメディア投稿ボタン
  • サイト内お気に入り登録機能
  • 作者へのメッセージ送信機能

これらの仕掛けが学生たちの活躍のきっかけになれば、私たちにとってもうれしいかぎりです。

デザイン/作品を引き立たせるシンプルなデザイン

サイトデザインについては2つの方向性を提案しました。

  • 作品の世界観を邪魔しないシンプルなデザイン
  • 精華大学様らしいエッジの効いたデザイン

教務課ご担当者様と協議の結果、やはり作品が主役となるような、シンプルなデザインを採用することにしました。

デザインの作りこみにあたっては、操作ボタンまわりのデザインや余白の取り方を検討し、見やすさや操作性に配慮しています。
作品ごとに縦横のサイズも比率も異なるため、一覧表示の際にトリミングすることなく各作品が並列かつ整然と配置されるよう注力しました。

コーディング/iPhone・iPad 閲覧への対応

サイトの主な閲覧ユーザー層であるクリエイティブ業界の方は、パソコンだけではなく、iPhoneやiPadでも閲覧することが予想されるため、インターフェースにはFlashは用いず、CSS+JavaScriptでコーディング実装しました。
iPhone/iPad専用サイトの開設は見送りましたが最低限の対応はできたと考えています。


WORKFLOW 04 - 公開運用

サーバ運用/仮想化サーバ+ストリーミングサーバで運用効率化

初期公開では2010年度作品だけの掲載ですが、今後、過去の作品や来年度以降の作品も掲載していきます。
また卒業作品のWEB公開は初の試みでありサイトの反響(アクセス数)も予測しづらいため、拡張性の高い仮想化サーバを提案し、柔軟かつコストを抑えたサーバ運用を実現しています。

またサーバ負荷分散や配信クオリティの確保、著作権保護のために、アニメーション作品動画についてはストリーミングサーバでの配信を行っております。

全体レビュー (獲得成果)

既に注目されている学生さんもいることから、公開直後にTwitterやブログなどで話題となり、想定以上のアクセス数を獲得しています。
学生たちへのメッセージも届き出し、順調な滑り出しとなっております。

今回のプロジェクトを通じて、京都精華大学マンガ学部の先生方の熱意、学生たちの発想力や創作意欲にふれることができ、大変刺激になりました。
微力ではありますが、クリエイティブ業界の人間として、次世代のマンガ文化を担う学生たちのお手伝いができたことを光栄に思います。
ひとりでも多くの方に作品をご覧いただき、学生たちの想いや教育の質の高さが伝わればと願っています。