世界的に注目される生命科学研究への
理解促進を図る技術広報型サイト

独立行政法人 科学技術振興機構が推進する研究者支援プロジェクト「さきがけ」では、国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、国が定めた戦略目標の達成に向けた目的志向型の基礎研究を推進しています。

クライアント概要
会社名
独立行政法人科学技術振興機構
事業内容
戦略的創造研究推進事業、革新技術開発研究事業
本社
埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル

研究提案を公募により選考し、研究総括のマネージメントのもと、研究総括・領域アドバイザーの助言を得て、同じ研究領域に集まった様々な機関やバックグラウンドの研究者と交流・触発しながら、研究者が独立した研究を推進しています。

その研究領域のひとつ「細胞機能の構成的な理解と制御」を紹介するWEBサイトです。
所属する研究者や研究内容の紹介を掲載しています。

研究総括は上田泰己先生。情熱大陸(MBS)やプロフェッショナル(NHK)など数々のメディアが取り上げた、世界的に注目を集めている生命の謎に挑む若き生命科学者です。

WORKFLOW 01 - 初期提案

経緯/研究領域の概念図がきっかけ

WEBサイトのお話の前に、研究領域の概念図作成についてご依頼をいただきました。生命科学の知識を持ち合わせていない状態からのスタートでしたので、上田先生から生命科学や研究領域についての説明をお聞かせいただき、何度も議論を重ねながら制作させていただきました。

研究領域を噛み砕いて言葉にすると、「多彩な分野の知識・技術を融合して、細胞だけではなく生命を創る」ことを目指しています。この研究領域と、先方が重要視していたキーワード「創る」「生命システム」を表現すべく、3つのモチーフで提案を行いました。

初期提案の3つの概念図
[ 左 ] 生命の歯車

顕微鏡をのぞいたような丸いイメージ。 中央にはハートの時計(生命システム)がある。 外側にはさまざまな色の歯車から中央の時計に向かって歯車が運ばれ、中央の時計が組み立てられる。 時計が動き出すと全ての歯車が連動して動き、外側の分野の歯車にも作用する。 逆に分野の歯車の動きも時計に影響を与えている。

[ 中央 ] 分子のハート

分野の土台の上で、分子がハート(生命システム)を形作る。 分子にはそれぞれの分野のカラーが反映されており、 各分野が融合して生命システムを構築する。

[ 右 ] 分子の樹

さまざまな分野から栄養をもらって育つ分子の樹。 分子モデルの葉っぱはそれぞれがハートを形作り、 樹木全体が生命システムを表している。 樹木から落ちる分子の実(新しい発見)は土壌と根に栄養を与える(新しい発見を各分野へ応用)。

このうち「2.分子のハート」の考え方やイメージの方向性をご評価いただき、ハートのモチーフを初期胚のイメージに変更する等のブラッシュアップを行いました。
※「胚」とは多細胞生物の個体発生におけるごく初期の段階の個体を指すもので、生命の象徴とも言えるモチーフです。

受注経緯/表現力を評価されて受注

概念図での表現力や対応力をご評価していただき、引き続きホームページ制作のご依頼をいただくことになりました。

WORKFLOW 02 - 企画設計

撮影/興味喚起を図るには?

「研究者たちの顔を見せることで研究領域への興味喚起が図れるのではないか」ということで、研究者たちの撮影をご提案。淡路島で開催された領域ミーティングで撮影させていただきました。

WORKFLOW 03 - 制作開発

デザイン/モノトーン基調で知的な印象を

知的なイメージを表現するため、モノトーン基調のデザインを心がけました。同時に、概念図や写真の露出を高めることができました。

デザイン/テキスト情報を見やすくするには?

テキスト情報が中心のサイトの場合、どうしても見た目が単調になりがちです。そこでWebフォントを採用し、見た目のメリハリをつけました。

デザイン/研究領域を見た目で表現するには?

概念図以外で、研究領域を表現できないかと検討しました。 そこで研究領域と密接に関わっている「生命システムの誕生」に着目し、モノトーンの画像が徐々に色付く演出を採用しています。少しでも生命システムの誕生を感じていただければ幸いです。

WORKFLOW 04 - 公開運用

公開後は一部の改修を担当させていただいております。
将来的には英語サイトも開設予定です。

全体レビュー (獲得成果)

ヒアリングの際、上田先生に研究領域についてご解説いただきました。生命科学トップクラスの研究者直々の授業で、大変貴重な体験をさせていただきました。

参考資料として専門書をいただいたり、何度もご意見をいただいたお陰で、上田先生の理想とするカタチに近づけることができ、大変やりがいを感じました。

研究領域の概念図は「講演時のスライドとしても使用したい」とおっしゃっていただき、少しでもお力になれたことを光栄に感じました。

WEBサイトも、ご担当者さまや研究者のみなさまからご好評をいただいております。光栄にも数名の研究者から「写真が欲しい」とのお声もいただきました。